世界の高速バス・バスターミナル取材|クアラルンプール ~ マラッカ【マレーシア】

2023年3月ようやくコロナ禍も落ち着き始めて、世界はアフターコロナ禍に向けて加速し始めてます。
そこで、徐々に海外にも足を延ばし、外国人としてマレーシアの公共交通を利用しました。

【マレーシアの鉄道や高速バスの特徴】

基本的には日本と同じです。 違いは高速バスが地位が高い、中長距離移動の主役は鉄道や飛行機ではなく高速バスのように感じました。 また、多民族国家で国際都市にもかかわらず案内やWEBサイトは基本的にはマレー語と英語のみです。

【特徴1】
高速バスとKLIAエクスプレス(空港と市内を結ぶ特急電車)はWEBサイトでチケットを購入ができ、
直ちにQRコード付きにe-Ticketがメールで送られてきます。
スマートフォンの画面のQRコードを改札に直接スキャンすると乗車できます。
※今まで通り、窓口や自販機で紙のチケットも購入可能ですが、割高になります。
【特徴2】
WEBサイトの言語は鉄道・高速バスともにマレー語英語のみで日本語などはありません。
【特徴3】
決済方法はクレジットカードの他、Grab pay のグローバルな決済や Touch Go など現地のキャッシュレス決済も使用可。
外国人ツーリストにとってはGrabは便利です。 しかし、Grabは日本には未上陸なのでなじみは薄いですね。
【特徴4】
駅や車内、バスターミナルの案内や表示もマレー語と英語のみで、その他の言語は殆ど見かけなかったです。
【特徴5】
鉄道も高速バスも車両や設備は比較的新しく清潔感があり、快適でした。 
高速バスにWI-FIは一応ありますが、電源は見当たりませんでした。
【特徴6】
交通系電子マネーはTouch Go と言う非接触型カードでSUICAやPASMOとほぼ同じです。
コンビニなどの支払いも使用で便利ですが、短期滞在のツーリストにとっては購入や払戻し等が面倒です。
この点も日本の交通系ICカードと同じ印象でした。
【特徴7】
Googleマップの公共交通利用でのルート検索は登録情報が少ないようで、かなり適当です。 
乗換案内としては使用は難しいです。

コロナ禍の間にDX化が加速して、スマートフォンで全てが完結するようになっていました
従来通りの窓口や紙のチケットも存在はしていますが、鉄道に関しては紙チケットを使う人は殆ど見かけませんでした。
高速バスは、予約なしで窓口でチケットを購入する人が主でオンライン予約はあまり普及していないように感じました。
しかし、外国人にとってはオンライン予約が簡単で便利です。

また、配車アプリGrabの普及が一層進んだように思えました。

空港と市内を結ぶ高速鉄道KLIAエクスプレスのチケット購入サイト
座席指定などは無く、全席自由席の特急電車です。
https://www.kliaekspres.com/

空港と市内を結ぶ高速鉄道「KLIAエクスプレス」のe-ticket

印刷しても、スマートフォンに保管でもどちらでも使用可能です。

一人が複数人分購入して、行動は別々の場合は印刷する必要があります。


クアラルンプール最大に高速バスターミナルのTBS(Terminal Bersepadu Selatan)を発着する高速バスの予約サイト

座席指定やe-ticket発券等が可能です。

http://www.tbsbts.com.my/

高速バスのe-ticket

印刷しても、スマートフォンに保管でもどちらでも使用可能です。

一人が複数人分購入して、行動は別々の場合は印刷する必要があります。

クアラルンプール最大に高速バスターミナルのTBS(Terminal Bersepadu Selatan)

TBS(Terminal Bersepadu Selatan)は2011年1月1日に開業した巨大なバスターミナルです。
到着し、私の第一印象としては「ここは国際空港??」と思うほど大きく立派でした。

クアラルンプールの中心街から約12km程度南(空港方面)に向かったところにあります。
私は子供を含めてた5人での移動だったので宿泊していたホテルがあるPUDUエリアからTBSへは配車アプリGrabを利用しました。 PUDU→TBS(鉄道で20分 100円程度)はGrabで約15分で1,700円程度でした。

しかし、TBSはクアラルンプール中心街から来る鉄道や国際空港からの特急電車にターミナル駅である「Bandar Tasik Selatan」に直結していて鉄道からのアクセスも良好です。

出発ロビーのチェックイン カウンターはバス会社毎にありますが、私たちはオンライン予約のe-ticketの為、チャックインは不要でした。

スマートフォンに e-tickt のQRコードを表示させて、ゲートでQRコードをスキャンするとゲートが空きます。
必要に応じて荷物チェックもあるようですが、私たちは特に荷物チェックはありませんでした。

エスカレーターで下に降りると空港のように搭乗口と待合室があります。
バスが到着するまではバースへの扉は開きません。

出発5分前になると、バスが到着して、バースへの扉が開きます。
係員が再度チケットやe-ticktを確認してバースに向かいバスに乗車します。
トランクへ荷物を預ける場合は、乗客が自らトランクに入れます。
これらは日本と同じのように感じました。

到着ロビーも出発ロビーも同じ3階にあります。
南側が出発・北側が到着でした。

また、メインロビーにはコンビニやATMなどの設備が充実しており。
4回はレストラン街のようです。
また、イスラム国家らしく、礼拝室もあります。

到着ロビー

バス車両は比較的新しく、快適でした。 WIFIは完備されていますが電源はありませんでした。

車内放送やドライバーさんによる案内などは一切なくありませんでしたが、約2時間30分で世界遺産の街、マラッカに到着しました。 ほぼ定刻通りの運行で快適な移動でした。


TBSに隣接する鉄道の駅「Bandar Tasik Selatan」の様子

鉄道駅とバスターミナルは直結で徒歩2分程度です。

しかし、なぜか案内やアピールは控えめです。

今回はマレーシアのクアラルンプールのバスターミナルでした。
今後は各所のバスターミナルやバスを積極的に体験し、ご報告差し上げたいと思います。

皆様の事業の参考になれば幸いです。

ご不明点やご質問などお気軽にお知らせください。
何卒よろしくお願い申し上げます。

◆ 執筆 株式会社オーエイチ 高橋英知
学生時代にバックパッカーに目覚め夏休み春休みはには世界中を一人旅していました。
今は三児の父でもあります。家族で登山やバックパックの旅が楽しむ、旅好きです。

  ◆ プロフィール
  1972年 東京都出身
  1997年 青山学院大学卒業
  1997年~ 大手私鉄系旅行会社 法人営業担当 
  2001年~ ホテル向けSI企業でWEBソリューション部立上 
  2004年6月 有限会社オフィスオーエイチ(現 株式会社オーエイチ)を設立。
  2014年6月 の同社代表取締役に就任、現在に至る

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